ウィリアム・ アイリッシュ 黒衣の花嫁

公開日: 17.02.2020

ある夜、青年刑事ショーンは川に身を投げようとしていた娘・ジーンを助ける。その娘は、父親が死を預言されたといって怯えていた。 ショーンはジーンの父を救うため警護に乗り出します。一方、他の刑事たちは捜査に向かう。本当に預言なのか、それとも何か事件の企みなのか。それもひとつの謎です。 圧巻は、預言された死に刻一刻と近づいていく場面の圧迫感です。 ゴールの時限を定めて緊迫感をつのらせていくのは、アイリッシュの得意の手法だと思いますが、そうとわかっていてもその渦中に放り込まれると、完全に作品の中に取り込まれてしまいます。 事件の真相、謎解きより、本作品の価値は登場人物たちとともに死の恐怖を共有することにあるように思います。.

ウイリアム・アイリッシュ作品のページ William Irish   ~68年 アメリカ・ニューヨーク生。 本名:コーネル・ジョージ・ハプリー・ウールリッチ アイリッシュ名義では「幻の女」「暁の死線」が傑作。コーネル・ウールリッチ名義では「黒衣の花嫁」を初めとする「Black… 」を冠した作品が有名。他にジョージ・ハプリー名義の作品もあり。 1. 黒衣の花嫁 ウールリッチ名義 2. 幻の女     アイリッシュ名義 3. 暁の死線   アイリッシュ名義 4. 喪服のランデヴー ウールリッチ名義 5. 黒いカーテン ウールリッチ名義 6. 夜は千の目を持つ ハプリー名義.

William Irish   ~68年 アメリカ・ニューヨーク生。 本名:コーネル・ジョージ・ハプリー・ウールリッチ アイリッシュ名義では「幻の女」「暁の死線」が傑作。コーネル・ウールリッチ名義では「黒衣の花嫁」を初めとする「Black… 」を冠した作品が有名。他にジョージ・ハプリー名義の作品もあり。. ブラウンあたりとの違いは、こういうジャンルを縦横に移動し、ミックスし、全体として当時の社会をヴィヴィッドに描き、より身近にいると思わせる卑俗な人物を描けるというところかしら。まあ、そのかわり意外な犯人、意外な犯行方法など 本格ミステリ の本分はなおざりになっています。.

気がついて家に辿りついた主人公は、自分が3年余りの記憶喪失から回復したことを知った。以前の生活を取り戻した主人公を襲った恐怖とは? というストーリィです。 その3年間の謎を探るという視点でなく、「恐怖」という入り口から読者をストーリィの本筋に誘い込んでいく辺り、情緒描写に長けた作者の真骨頂というところ。 最初は空白の3年間の影におびえていた主人公が、何時の間にか勇気ある探求者に変わっている。そんなところもごく自然で、作者の冴えを感じます。 比較的短い長篇ミステリですが、それなりに納得できる好作です。. 引用をストックできませんでした。再度お試しください 閉じる. たった6つの短編でありながら、サスペンス、スリラー、ユーモア、人情もの、警察ものなど多彩なジャンルを楽しむことができる。それ以前のミステリ作家と アイリッシュ 、F.

31030. Murder Story   . William Irish   68  Black…. jp. William Irish   68  Black…       .

墓とダイヤモンド One Night to Be Dead Sure of  ・・・ タイトルは「 灰とダイヤモンド 」のパロディ。ワイダ監督の陰鬱な映画とは何の関係もありません。あるオールド・ミスが死んだ。 鉄道王 の父が残してくれた遺産であるダイヤモンドを墓に持ち込むことを遺言した。その新聞記事を読んだ二人の小悪党が葬儀の最中に奪取しようと悪戦苦闘。最後に、チックという親玉が墓(といっても大きな温室くらいはある)の天井を破って中に入るのだが、 コクトー 監督の映画「 美女と野獣 」を思い出した。. たった6つの短編でありながら、サスペンス、スリラー、ユーモア、人情もの、警察ものなど多彩なジャンルを楽しむことができる。それ以前のミステリ作家と アイリッシュ 、F.

黒衣の花嫁 のユーザーレビュー

ある夜、青年刑事ショーンは川に身を投げようとしていた娘・ジーンを助ける。その娘は、父親が死を預言されたといって怯えていた。 ショーンはジーンの父を救うため警護に乗り出します。一方、他の刑事たちは捜査に向かう。本当に預言なのか、それとも何か事件の企みなのか。それもひとつの謎です。 圧巻は、預言された死に刻一刻と近づいていく場面の圧迫感です。 ゴールの時限を定めて緊迫感をつのらせていくのは、アイリッシュの得意の手法だと思いますが、そうとわかっていてもその渦中に放り込まれると、完全に作品の中に取り込まれてしまいます。 事件の真相、謎解きより、本作品の価値は登場人物たちとともに死の恐怖を共有することにあるように思います。.

殺人物語 Murder Story  ・・・ 売れないライターが友人の代作をしたら思いがけず売れてしまった。しかし代金が支払われない。貧窮しているライターは友人の完全殺人を決行し、その一部始終を小説にして雑誌に売ろうとした。殺人の発覚後、刑事が彼の家に入り浸る。この皮肉な物語からあえて教訓をえるのであれば、犯罪を犯したらその記録を残してはならない、たとえ締め切りの迫っている作家であっても、あたりかな。.

かつての愛読書です。 都会で偶然出会った若い男女。更なる偶然にも二人の故郷の実家は隣同士だった。二人は手を携えて都会から逃れ、故郷に帰ろうとするが、障害は彼が巻き込まれた殺人事件だった、というストーリィ。. アイリッシュ の短編集は読んでは売り、また買うを繰り返したおかげで、何を読んだのかそうでないのかわからなくなってきた。今回はたぶん3回目(10代、30代、今回)。でも、ストーリーをすっかり忘れている。個人的な述懐はどうでもいいですか、そうですね。.

墓とダイヤモンド One Night to Be Dead Sure of  ・・・ タイトルは「 灰とダイヤモンド 」のパロディ。ワイダ監督の陰鬱な映画とは何の関係もありません。あるオールド・ミスが死んだ。 鉄道王 の父が残してくれた遺産であるダイヤモンドを墓に持ち込むことを遺言した。その新聞記事を読んだ二人の小悪党が葬儀の最中に奪取しようと悪戦苦闘。最後に、チックという親玉が墓(といっても大きな温室くらいはある)の天井を破って中に入るのだが、 コクトー 監督の映画「 美女と野獣 」を思い出した。. ブラウンあたりとの違いは、こういうジャンルを縦横に移動し、ミックスし、全体として当時の社会をヴィヴィッドに描き、より身近にいると思わせる卑俗な人物を描けるというところかしら。まあ、そのかわり意外な犯人、意外な犯行方法など 本格ミステリ の本分はなおざりになっています。. 街では殺人という Town Says Murder  ・・・ 新進気鋭の弁護士が新聞で、かつてあこがれた舞台女優が殺人犯として裁判を受けていることをしる。そこで、かれは女優の弁護を買って出ることにした。しかし、状況は彼女に最悪だった。まず彼女の話をさかのぼると、舞台女優で最盛期のとき、彼女はある男の求婚を承諾し、引退して田舎町に引っ越してきた。偏屈な町の人びとは彼女を受け入れない。なにしろ夫は仕事のことは聞くなと厳命して、毎月半分ほどはどこかを旅している。夫が不在のときに、不審な男が夫の過去を教えてやろうと恐喝する。ここまでは「恐怖」「死者との結婚」ににている。異なるのは、過去を隠す側の視点ではなく、それに巻き込まれる側であること。ようやく妻は夫の過去を知り、それを受容し、新たな生活を送ろうとする(恐喝者は事故で死んでいた)。その計画を準備中、彼女は預かったピストルを家の裏に捨てるが、家の前にいた夫を射殺してしまった。ここは事件に巻き込まれて、無実のまま死刑をむかえようとする不安、焦燥が主題になり、「幻の女」に似てくる。さて、若いときの憧れの女優と再会し、彼女のためになろうと尽力する弁護士は法廷を事件現場に移動することを提案し、最終弁論を試みる。まあ、ここではハッピーエンドになって、弁護士は夢を実現することになる。こんなふうに3つの話が同時進行する。ここからあえて教訓を得ようとするのであれば、そうだなあ、ピストルを捨てるときは弾丸を抜いてからにしておこう、優秀な弁護士を友人にもっていれば気にしなくてもいいけど。.

  • jp 「 暁の死線 」 以来 20年振りに読んだアイリッシュ作品。 改めてアイリッシュ作品の素晴らしさに陶然となった気分です。 図書館で借出したのが偶然だっただけに嬉しくなります。 ストーリィ。 見知らぬ女性と共に食事、ショーと夜を過ごしたスコットが帰宅してみると、喧嘩した妻が殺されていた。そして自身は犯人として逮捕される。ところがアリバイを証言しうるその女性が見つからないまま死刑判決が下され、刻一刻とスコットの死刑執行日が近づく。限られた時間の中で、スコットの親友ロンバード、恋人キャロルが必死の探索を行う。 目次は 「死刑執行前150日 午後6時」 から始まり、最後には 「執行前3日」「死刑執行当日」「死刑執行時」 と迫っていきます。 その研ぎ澄まされたような緊迫感が堪らない! なんといっても素晴らしいのは、時間に追われる切迫感と探索側の焦燥感からくるスリリングさ。余計な雑念など吹き飛ばされてしまい、ひたすらストーリィに引きずり込まれてしまいます。 それと、アイリッシュ作品の魅力は、ただサスペンス、スリリングというだけに終わっていないことにあるのではないでしょうか。 人はこんなにも一所懸命になれるんだということを示し、人に希望を与えるような、そんな格調の高さがあるように思います。.
  • チャーリーは今夜もいない Charlie Won't Be Home Tonight  ・・・ タバコ屋ばかりをねらう連続強盗「幽霊強盗」を老刑事が追いかける。ある事件で マリファナ タバコをみつけ、おなじものが自宅でも見つかる。そういえば息子のチャーリーは最近家にいないようになった。しかも強盗のある夜は必ず家にいない。ということは・・・刑事の疑惑と不安は講じていく。ついに強盗は殺人を犯すまでになり、刑事は腹を据える。次の事件で、決着をつける。息子を殺して、自分も死のう。例によって老刑事に近すぎる視点で描写される。疑惑はどれも状況証拠で決定的なものはひとつとしてなく、冷静になれば息子には別の動機があることもわかるだろうに。暗闇の中で息子に「先に俺を撃て」というのはなかなか肝が据わっていないとできないだろうなあ。.

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ウィリアム・アイリッシュ のアーティスト詳細

殺人物語 Murder Story  ・・・ 売れないライターが友人の代作をしたら思いがけず売れてしまった。しかし代金が支払われない。貧窮しているライターは友人の完全殺人を決行し、その一部始終を小説にして雑誌に売ろうとした。殺人の発覚後、刑事が彼の家に入り浸る。この皮肉な物語からあえて教訓をえるのであれば、犯罪を犯したらその記録を残してはならない、たとえ締め切りの迫っている作家であっても、あたりかな。. 気がついて家に辿りついた主人公は、自分が3年余りの記憶喪失から回復したことを知った。以前の生活を取り戻した主人公を襲った恐怖とは? というストーリィです。 その3年間の謎を探るという視点でなく、「恐怖」という入り口から読者をストーリィの本筋に誘い込んでいく辺り、情緒描写に長けた作者の真骨頂というところ。 最初は空白の3年間の影におびえていた主人公が、何時の間にか勇気ある探求者に変わっている。そんなところもごく自然で、作者の冴えを感じます。 比較的短い長篇ミステリですが、それなりに納得できる好作です。.

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One Night to Be Dead Sure of    .

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jp 「 暁の死線 」 以来 20年振りに読んだアイリッシュ作品。 改めてアイリッシュ作品の素晴らしさに陶然となった気分です。 図書館で借出したのが偶然だっただけに嬉しくなります。 ストーリィ。 見知らぬ女性と共に食事、ショーと夜を過ごしたスコットが帰宅してみると、喧嘩した妻が殺されていた。そして自身は犯人として逮捕される。ところがアリバイを証言しうるその女性が見つからないまま死刑判決が下され、刻一刻とスコットの死刑執行日が近づく。限られた時間の中で、スコットの親友ロンバード、恋人キャロルが必死の探索を行う。 目次は 「死刑執行前150日 午後6時」 から始まり、最後には 「執行前3日」「死刑執行当日」「死刑執行時」 と迫っていきます。 その研ぎ澄まされたような緊迫感が堪らない! なんといっても素晴らしいのは、時間に追われる切迫感と探索側の焦燥感からくるスリリングさ。余計な雑念など吹き飛ばされてしまい、ひたすらストーリィに引きずり込まれてしまいます。 それと、アイリッシュ作品の魅力は、ただサスペンス、スリリングというだけに終わっていないことにあるのではないでしょうか。 人はこんなにも一所懸命になれるんだということを示し、人に希望を与えるような、そんな格調の高さがあるように思います。.

アイリッシュ の短編集は読んでは売り、また買うを繰り返したおかげで、何を読んだのかそうでないのかわからなくなってきた。今回はたぶん3回目(10代、30代、今回)。でも、ストーリーをすっかり忘れている。個人的な述懐はどうでもいいですか、そうですね。. 街では殺人という Town Says Murder  ・・・ 新進気鋭の弁護士が新聞で、かつてあこがれた舞台女優が殺人犯として裁判を受けていることをしる。そこで、かれは女優の弁護を買って出ることにした。しかし、状況は彼女に最悪だった。まず彼女の話をさかのぼると、舞台女優で最盛期のとき、彼女はある男の求婚を承諾し、引退して田舎町に引っ越してきた。偏屈な町の人びとは彼女を受け入れない。なにしろ夫は仕事のことは聞くなと厳命して、毎月半分ほどはどこかを旅している。夫が不在のときに、不審な男が夫の過去を教えてやろうと恐喝する。ここまでは「恐怖」「死者との結婚」ににている。異なるのは、過去を隠す側の視点ではなく、それに巻き込まれる側であること。ようやく妻は夫の過去を知り、それを受容し、新たな生活を送ろうとする(恐喝者は事故で死んでいた)。その計画を準備中、彼女は預かったピストルを家の裏に捨てるが、家の前にいた夫を射殺してしまった。ここは事件に巻き込まれて、無実のまま死刑をむかえようとする不安、焦燥が主題になり、「幻の女」に似てくる。さて、若いときの憧れの女優と再会し、彼女のためになろうと尽力する弁護士は法廷を事件現場に移動することを提案し、最終弁論を試みる。まあ、ここではハッピーエンドになって、弁護士は夢を実現することになる。こんなふうに3つの話が同時進行する。ここからあえて教訓を得ようとするのであれば、そうだなあ、ピストルを捨てるときは弾丸を抜いてからにしておこう、優秀な弁護士を友人にもっていれば気にしなくてもいいけど。.

ある夜、青年刑事ショーンは川に身を投げようとしていた娘・ジーンを助ける。その娘は、父親が死を預言されたといって怯えていた。 ショーンはジーンの父を救うため警護に乗り出します。一方、他の刑事たちは捜査に向かう。本当に預言なのか、それとも何か事件の企みなのか。それもひとつの謎です。 圧巻は、預言された死に刻一刻と近づいていく場面の圧迫感です。 ゴールの時限を定めて緊迫感をつのらせていくのは、アイリッシュの得意の手法だと思いますが、そうとわかっていてもその渦中に放り込まれると、完全に作品の中に取り込まれてしまいます。 事件の真相、謎解きより、本作品の価値は登場人物たちとともに死の恐怖を共有することにあるように思います。.

31030. Death in Round 3    315. One Night to Be Dead Sure of   . William Irish   68  Black… .

jp 「 暁の死線 」 以来 20年振りに読んだアイリッシュ作品。 改めてアイリッシュ作品の素晴らしさに陶然となった気分です。 図書館で借出したのが偶然だっただけに嬉しくなります。 ストーリィ。 見知らぬ女性と共に食事、ショーと夜を過ごしたスコットが帰宅してみると、喧嘩した妻が殺されていた。そして自身は犯人として逮捕される。ところがアリバイを証言しうるその女性が見つからないまま死刑判決が下され、刻一刻とスコットの死刑執行日が近づく。限られた時間の中で、スコットの親友ロンバード、恋人キャロルが必死の探索を行う。 目次は 「死刑執行前150日 午後6時」 から始まり、最後には 「執行前3日」「死刑執行当日」「死刑執行時」 と迫っていきます。 その研ぎ澄まされたような緊迫感が堪らない! なんといっても素晴らしいのは、時間に追われる切迫感と探索側の焦燥感からくるスリリングさ。余計な雑念など吹き飛ばされてしまい、ひたすらストーリィに引きずり込まれてしまいます。 それと、アイリッシュ作品の魅力は、ただサスペンス、スリリングというだけに終わっていないことにあるのではないでしょうか。 人はこんなにも一所懸命になれるんだということを示し、人に希望を与えるような、そんな格調の高さがあるように思います。.

jp まさに 「 黒衣の花嫁 」 の裏返し、と言える作品。 恋人を殺されて次々と復讐を果たすのは、今度は男。それだけでなく、ストーリィ構成も幾分異なります。 前作では謎の女がどのように殺人を行うかに興味がありましたが、本作品において男はストーリィの主体から一歩引き、むしろ被害者側の人生模様がストーリィの主題になっているようです。 そして、殺される対象者は、本来目標となるべき人間ではなく、彼らが一番大切に思う人間たちだったりする。本人たちは復讐されたとは気付かないまま、身内の死を嘆き哀しむ。 それだけに、前作以上に一篇一篇が独自の風格をもつ短篇、と言うにふさわしいだけの充実感を備えています。 結末は、前作のような意匠をこらさず、ストレートなもの。そのため、読後にこだわりが残るということはありませんが、印象度という点では前作に及ばないように思います。 それにしても、前作同様のストーリィでありながら、その直後に読んでさえ全く二番煎じと感じることはありませんでした。それだけ円熟した作品であるということでしょう。.

気がついて家に辿りついた主人公は、自分が3年余りの記憶喪失から回復したことを知った。以前の生活を取り戻した主人公を襲った恐怖とは? というストーリィです。 その3年間の謎を探るという視点でなく、「恐怖」という入り口から読者をストーリィの本筋に誘い込んでいく辺り、情緒描写に長けた作者の真骨頂というところ。 最初は空白の3年間の影におびえていた主人公が、何時の間にか勇気ある探求者に変わっている。そんなところもごく自然で、作者の冴えを感じます。 比較的短い長篇ミステリですが、それなりに納得できる好作です。.

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知っておきたい:

コメント

  1. 読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる. 翌朝故郷へ向かうバスの出発時間を最終時限として、一夜の間に二人の必死の探索が始まる、という点で 「幻の女」 の構成と良く似ています。 しかし、時間か限られている点ではもっと迫真的であるし、仲間として協力し合う二人の関係が新鮮で、つい共感してしまうという楽しさがあります。.
  2. まさに 「 黒衣の花嫁 」 の裏返し、と言える作品。 恋人を殺されて次々と復讐を果たすのは、今度は男。それだけでなく、ストーリィ構成も幾分異なります。 前作では謎の女がどのように殺人を行うかに興味がありましたが、本作品において男はストーリィの主体から一歩引き、むしろ被害者側の人生模様がストーリィの主題になっているようです。 そして、殺される対象者は、本来目標となるべき人間ではなく、彼らが一番大切に思う人間たちだったりする。本人たちは復讐されたとは気付かないまま、身内の死を嘆き哀しむ。 それだけに、前作以上に一篇一篇が独自の風格をもつ短篇、と言うにふさわしいだけの充実感を備えています。 結末は、前作のような意匠をこらさず、ストレートなもの。そのため、読後にこだわりが残るということはありませんが、印象度という点では前作に及ばないように思います。 それにしても、前作同様のストーリィでありながら、その直後に読んでさえ全く二番煎じと感じることはありませんでした。それだけ円熟した作品であるということでしょう。.

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